絵本 おとながきめたやくそく

 

おとながきめたやくそく

風詠社 400円(税別)

絵と文 あわじきよこ
12×18cmの小さな絵本

児童憲章を こどもがわかりやすい言葉に置き換えた絵本 

 

2013年3/3発刊 8/8第二版


大人の方へ

児童憲章のお話。

私が小学校の頃 校庭に児童憲章が書かれた立て看板がありました
今は 見かけることがほとんどありません。これを知っている大人が 今 あまりいません。子どもの為のことなのに これを知っている子どもがいません。
子どもの為に大人が決めた約束なのに子どもが読める言葉で表わされているのを見かけません。
だから子どものわかる言葉で少しだけ置き換えてみました。

今の子ども達が知る。今の大人達が知る。子育て中の人へ 子どもにかかわるお仕事している人へ、まわりにいる子ども達の為に すべての人へ、子どものことを考える良い機会となりますように。

 

【絵本の感想】

◆大人から◆
全然知らなかったな と反省しました。おとながきめたやくそく。
読んでいて、ちょっと切なくなりました。児童憲章があるのは知っていましたが、
紀世子さんの本を読んで、全然知らなかったな と反省しました。
私が生まれるずっと前、10歳年上の夫さえ生まれる前のことです。
なのに、夫も過酷な子ども時代(まだ続いているのですが)を送ってきました。
 私もなかなかハードな子ども時代でした。そして、娘が前に通っていた小学校では、
子どものことよりも自分の恋愛が大切なお母さんがいっぱいでした。親にちゃんと向き合ってもらえない渇望感に満ちた子が少なくなかったです。こんな素晴らしいものがある(あった)のに、大切にしないで、とっても表面的なものばかり追い求めているなんて、今の世の中って変よね~と思いました。

◆子どもから◆(小学生)。

だから おとなのひとは やさしいんだね。あんしんした。
そうじゃないひとをみたら おしえてあげたい。このおはなし みんなにおしえてあげたい。

◆子どもから◆(小学生)

4年生の男の子 声を出さずによんでいましたが「間違ったとき優しく教えてくれます」っていうのはどうかな というようなことを言い始め、先生の中で、乱暴な言葉を言う先生がいて「ばか野郎って」言われることがあるらしい。

まあ、やんちゃ盛りだからいうことを聞かなかったのだとは思うのですが。
そんな言葉は、親にだって言われたことなくて、泣いたって言っていました。
でもその先生は言葉遣いは荒いけど ほかの生徒たちには人気があるらしくて、
誰にも言えなかったといっていました。

 

ウェブ上でも 見れるようにしました。

ぜひ よんでみてください